書籍「マンガでわかる!対人関係の心理学」のご紹介です。
あらすじ
マンガのストーリー。
カップ麺メーカーで働く主人公・日比野のぞみが、
異動先で人間関係に悩む。息抜きに参加した料理教室で
ユウと知り合い、心理学を学ぶことに。
異動先の個性豊かな社員を始め、
様々な人間と関係性を築いていく。
読書時間、読みやすさ
読書時間
約2時間です。
興味のあるところを中心に読んでいきました。
マンガなので早く読めると思いましたが、
詳しい解説があるところで時間が少しかかりました。
読みやすさ
読みやすいです。
マンガ形式でサクサク読める部分と、
詳しく解説している部分の2段構成で話が進みます。
マンガ形式のところは想定される場面が
イメージしやすく、短時間で知識が入ります。
印象に残ったところ
① 認知の歪み
仕事のミスを叱られただけなのに
「私のことを嫌いだから叱ったんだ」などと、
偏った主観的な思い込みをしてしまうこと。
認知の歪みの直し方は、
「全か無かの思考」「結論の飛躍」
「過度の一般化」「すべき思考」といった
決めつけや極端な考え方を持たないようにしていくこと。
② クレッチマーの気質分類
人間の性格と体系にはある程度、関連性があることに着目。
1,肥満型
社交的で親切、温和だが、活発な一方で落ち込みやすく
陰気になることもある。
2,やせ型
従順でおとなしく真面目だが、内向的で神経質。
傷つきやすく非社交的な変人が多いとされる。
3,筋肉型
生真面目で秩序を重視、正義感があり粘り強いが、
その反面執着心が強い。頑固で興奮しやしく怒りっぽい。
③ アドラー心理学の目的論
心の問題は「原因(過去のトラウマなど)」のせいではなく
「目的」のせいで起きていると考える。
例えば「面倒な上司と関わりたくない」という
「目的」を持つとネガティブな気持ちが生じるが、
相手が自分をどう思うかはあくまで相手の課題。
相手よりも自分の気持ちを大事にする目的が重要。
④ 苦手な相手と会話するコツ
1,クローズド・クエスチョン
イエスかノーで答えられる質問を行うこと。
相手は深く考えずに答えられるので会話もスムーズになる。
2,オープン・クエスチョン
「○○のこと、どう思いますか?」といった感じに、
相手が自由に、具体的に答えられる質問を行うこと。
自由に話せるのでより心を開いて話しやすくなる。
この2つを組み合わせて質問をすると会話も弾む。
⑤ ホーソン効果
ほとんどの人は、上司などに見られていると
「できないやつと思われたくない」といった
心理からモチベーションが上がったりする。
周りに人がいると頑張って仕事をして効率が上がるが、
見られていないとダラけてしまう、といったこと。
読み終えての感想
前から興味があった心理学をざっくり学べる、
という意味ではとても勉強になりました。
在宅で仕事をするとき、効率が上がらないな~と
思うことがあったりしたのですが、
ホーソン効果を知ると「なるほどな~」と思ったりします。
あと、オープンとクローズドクエスチョンの使い分け。
例えば、初対面で最初にする話は、イエスかノーで相手が答えやすい
クローズド・クエスチョンを意識してみると良いと思いました。
サクサク読めて、短時間でいろいろと勉強なりました。