書籍「マンガでわかる!法律の抜け穴(1) 日常トラブル編」のご紹介です。
あらすじ
法律の急所がわかる!
法律の抜け穴をマンガで解説!
時効、示談金、いじめ、借金の帳消し法…
六法を開く前にこの本で悪人の手口を知れ!
悪人も法律を知る、防衛もまた法律しかない、
法律を知って強者になろう、というお話。
読書時間、読みやすさ
読書時間
1時間弱です。
知っている法律内容は飛ばしながら読みました。
読みやすさ
読みやすいです。
トラブル事例は分かりやすく
マンガで描かれ、補足説明で文章1ページ。
どんどん読み進められます。
印象に残ったところ
① 寸借詐欺
返すつもりもないのに
小口の借金を繰り返す手口を
寸借詐欺という。
最初から返す意思がないのであれば
詐欺罪に該当するが、
返す意思の有無は立証が難しいため
法律的な追及が難しく、相手に資産がなければ
勝訴判決をもらっても取り返せない。
但し常習犯の場合は、
被害者が集団で告訴する方法は有効。
② 起訴されると告訴は取り消せない
慰謝料請求や貸金の返還請求など、
民事訴訟では示談が成立すればいつでも訴訟を取り消せる。
しかし、刑事事件の裁判では、
犯人と被害者との間で示談が成立しても、
その時すでに犯人が起訴されていると
告訴の取り消しはできない。
③ 一部弁済があると時効は中断する
時効期間が過ぎ、債務者が時効の援用を行えば、
必ず時効が成立するかというとそうでもない。
時効完成後に一部弁済が行われると、
時効の援用権が喪失すると解され、
改めて時効期間が始まる。
④ 親戚は法律よりも頼りになる
刑法には、殺人罪、傷害罪、窃盗罪など犯人を
罰する規定だけでなく、犯人を匿った人や
犯人のために犯罪の証拠を消そうとする人を
罰する規定がある。
しかし、犯人を匿ってもあるいは証拠を消しても、
刑を免除される場合がある。
親族が匿った場合もその一つで、免除されることがある。
⑤ ギャンブルによる自己破産
返済できなくなったら自己破産すればいい、と
安易に考える債務者も多いが、
浪費やギャンブルが原因の場合は
免責不許可事由に当たると免責されない。
読み終えての感想
法律も時代とともにどんどん変わるので
古い内容もあるかもしれないのですが、
一般知識を得るキッカケとして勉強になりました。
マンガで読みやすく、面白い内容でした。